彼氏「ここ?」
彼女「うん。ここが最近できた喫茶店。あんまり流行ってないけどコーヒーはおいしいって友達がいってたよ」
佐々木「カランコロンカラン。いらっしゃいませ」
彼女「口で言っちゃった!ドア開けたときのカランコロンカランを口で言っちゃったよ?」
佐々木「あっれー?久しぶりじゃん!」
彼女「もうそのテンションが無性に腹立つんだけど」
佐々木「こちらの席にどうぞ。ボタンの方お決まりになりましたらそちらのメニューをお押し下さい」
彼女「逆だよ!メニューとボタン!ていうかボタンどこにあるの?」
佐々木「ねぇよ!ファミレスか!」
彼女「何つっこんでんの!?ていうか佐々木かなり調子乗ってるよ。何か言ってやってよ」
彼氏「アイスコーヒー二つ。一つは砂糖抜きで」
彼女「この接客にさえ無視!?」
佐々木「かしこまりした」
彼氏「あいついつもあんな感じだったよ、昔から」
彼女「そうなの?」
彼氏「いや、わかんないけど」
彼女「なんなの!?なんか昔話始まるのかと……紛らわしい」
彼氏「そういや携帯かえたんだよ」
彼女「あっ、かっこいい最新のやつじゃん」
彼氏「最近は分割で払えるんだな、720回払いにしてもらったよ」
彼女「一生かけて払う気か」
彼氏「そういえばさっき本屋で何の本買ってたの?」
彼女「おしえなーい」
彼氏「おしえろよー。気になって夜しか眠れないよ」
彼女「眠れるの!?普通『夜も』だよね?」
彼氏「8時間」
彼女「ぐっすりじゃん!気になってないでしょ」
佐々木「お待たせしました。サラダセットです」
彼女「注文聞いてた!?さっきかしこまったとこじゃん!」
佐々木「なーんちゃってね!」
彼女「本当グーで殴るよ?さっさとコーヒー置いてってよ」
彼氏「そういえば選挙行った?」
彼女「うん、民主党に入れたよ。どこに入れたの?」
彼氏「幸福実――」
彼女「あっ、そ、そうなんだ……残念だったね。そろそろ出ようか?」
佐々木「ありがとうございます。お会計660円になります」
彼氏「えーと、小銭あったかなぁ」
彼女「いいよ。私が払うから」
彼氏「そう?ありがとう」
佐々木「660円ちょうどいただきます。ありがとうございました!カランコロンカ――」
彼女「コーヒーはおいしかったね。接客最悪だけど」
彼氏「さてと、うち来る?いろいろ話したいことがあるんだ」
彼女「そうなの?じゃあ行こっか」